37日目 たぶん今までで1番辛かった日
スペインに来てからこんなに睡眠時間を削られたのは初めてです
重くダルい身体と頭を抱え起き上がると、宴会組とスペイン人夫婦が華麗なる高イビキで早朝組を嘲笑っているようでした…(ごめん、本当にあいつら腹立つ)
ちなみにダイニングも酷い有様でした
泣きたくなるような不調のまま、寒い暗闇を歩きます
もう…この遣る瀬無さ…どう表現したらいいんだろ…どうしても悪い言葉しか出て来ないわ…
出たときは霧雨だったのに、30分も歩くと小雨になりました
今日の30分は長くて長くて…バックパックよりも重い頭と身体が大地にずぼずぼハマってるようで、全然先に進んでないような焦りがわたしに絡みつきます
そしてどんどん強くなる雨
驟雨だもんね…
寒い…重い…痛い…辛い…痛い…寒い…
永遠に続きそうな道
視界が白く霞みがかり始めところでバルの看板を発見
アルベルゲ、バル、カフェの一体型で、恐らく最近オープンしたばかりの新しいお店です
白を基調としたオシャレで清潔感溢れる店内と、素敵なオーナー夫婦にカフェコンレチェとトマト、チーズ、生ハムのボカディージョを注文
歯が欠けるとか言ってる余裕もないほどボロボロで、こんな時にケーキで誤魔化せるほど器用な身体ではないので、わたしが注文できる真っ当な朝ごはんであるボカディージョにしました
コンレチェを一口飲んで、ほっと一息つくと、パンを焼いてホットサンドにしてくれたボカディージョが運ばれました
すっごく嬉しかった…すっごく嬉しかった…
焼いてもやっぱりパンはかたくて、欠けるかも…と思いながらもちゃんと全部食べました
いつもよりも少しゆっくりしてから雨の中に戻りました
朝ごはんで血が巡ったのか、足に少し力が入ります
その後もずっとずーっと雨で、歩き始めて5時間経った頃からゴアテックス製のトレッキングシューズの中まで雨が染みてきました
昨日突然購入したゴアテックス製のレインジャケットも同じ頃から染みてきました
いくらゴアテックスとはいえ、雨の中5時間も歩けばね…残り2時間
よく頑張ってくれた!
この上ない程雨が似合う女になった頃、今日の街パラスデレイに着きました
街の入り口にある、公営アルベルゲはムシして街の中ほどのアルベルゲに向かいました
外見はちょっと古くて心配だったけど、中は新しく綺麗で、ちゃんと鍋もあるし、優しいオスピタレロに迎えてもらえてとても嬉しかったです
今日は静かな時間を持てそうです