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一歩のその先に

コミュ症のヘタレアラサーがスペイン、サンチャゴ巡礼に行ってきます! きっと行ける!きっと辿りつける!きっと乗継ぎだって無事にできるはず!

29日目 油断大敵です

今朝は真っ暗なうちからカミーノの難所のひとつ、イラゴ峠にアタックしました

久しぶりの登山です

鬱蒼とした木々の合間をヘッドライトの灯りのみで進むこのスリル!

遠くで獣の咆哮のようなものも聞こえます

わたしもニコラのように昨日のうちに登ったほうがよかったかも…出発10分で昨日の自分を恨みます

しかし…昨日のわたしにここを越える力はなかった…それは紛れもない事実です

イラゴ峠は霧がかかることで有名な所で、霧が深くなると巡礼者を導く為の鐘が突かれることもあります

確かにスペインにきて初めて空気が湿ってると感じました

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ニコラが泊まったであろう村まで5キロの道のりを1時間40分かけて歩きました

山道だったこともあり、予定よりかなり遅れてます

開いたばかりであろうバルで朝ごはんを食べ出発します

 

登山は久しぶりで粘つくような疲労感をどことなく感じていたわたしは少し不安でしたが、ピレネーに比べればなんてことないハイキングです!

やっぱりピレネー越えててよかった

きっと今後の人生で何度も思うでしょうね、「ピレネーに比べれば!」って

 

標高が高いと涼しいイメージですが、イラゴ峠は暑い!太陽が近い分本当に暑い!

普段バルでの休憩は1日1度程度なのですが、今日は3回とりました

水分とビタミン補給とトイレを兼ねて

 

イラゴ峠では鉄の十字架がわたし達を待っています

商業の守護神 マーキュリーさんの為の十字架だそうで、十字架の足元?にはたくさんの石があり、十字架にはたくさんのブレスレットや手紙や写真が括り付けられていました

我が家にも商人がおりますし、わたしももしかしたら今後商売を始めるかもしれないということで今の想いを認め置いてきました

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途中の青空バルで知らないおじさんと相席してオレンジジュースを飲んでいると、小さくとっても可愛い女の子と語らうニコラを見かけました

わたしの前でしていた「とっても可愛い笑顔」ではなく、モデルさんみたいなカッコいい顔でした

なるほど…あれがニコラの男の顔か…

 

邪魔しても悪いしと声を掛けずに見送り、歩き出します

峠は登ったら下らなければなりません…

あんなに必死こいて登ったのに…

激しい砂利道(スペインの砂利は基本こぶし大の石ころが敷かれてます)を慎重に慎重に進みます

下り坂でただでさえ膝軟骨をガリゴリ磨り減らされるのに、そこにプラスされるこの砂利!

もし万が一、ここで転んでケガでもしたらわたしは帰らなきゃいけない…その思いが足に力とアドレナリンを送り込みます

帰りたくないんです

歩き切りたいんです

少しくらい痛くても、少しくらい南京虫に刺されても(本当はかなり刺されてます)今は帰りたくない

 

全部中途半端で投げ出して、誰かのせいにして、逃げて、隠れて

わたしはそうやって生きてきた

そんなのもうイヤで、逃げるのも隠れるのも、もう本当にイヤで

まっすぐ生きたい

 

「まっすぐ生きない人はまっすぐ愛してもらえない」

わたしが言った言葉なのに、わたしはまっすぐ生きてない…

たかだか800キロ歩いた程度で、信仰もしてない宗教の巡礼路を歩いた程度で、とある外国を横断した程度で「まっすぐ生きる」ことにはならないかもしれない

でもきっと糧となるはずだし、自信になるはずだし、きっと歩き切ったら、ひとつのことを成し遂げたと自分を赦せるかもしれない

だから歩きたい

だから転んでなんかいられない

しっかり自分の足で大地を掴んで一歩一歩踏み出さなきゃいけない

足を動かす為に食べなきゃいけない

身体を循環させる為に飲まなきゃいけない

ちゃんとわかってるし、自分なりに折り合いつけてやってるつもりでもやっぱりホームでないと難しいことはたくさんあるものですね(笑)

 

大自然の中のちっぽけなちっぽけな自分を噛み締めながら歩いているの後ろから聞き覚えのある声でわたしを呼ぶ人がいました

「さりあ♥️さりあはいつも早起きだね!歩くのも早いし、すごいや!」

可愛いニコラです!

そうなんです、スペイン来てから早起きできるようになったんです!

日本だと遊びに行く日しか起きれなかったのに(笑)このまま死ぬまで早起きし続けることをヤコブさんと約束しました!

歩きながら可愛いニコラと少しお話しました

10m先をさっきの可愛い女の子が走るように歩きながらこっちを睨んでいます

ニコラは今日もわたしより先の街まで進むこと、余り時間が取れなかったから17日にはイタリアに帰らなきゃいけないこと、それでもフィステーラ(世界の果てと呼ばれるサンチャゴの先の街)までバスではあるけど行くつもりであることを話してくれました

17日に帰るってことはわたしより早くサンチャゴに着かなきゃいけないってことで、尚且つフィステーラまで行くってことは…ナンパしてるヒマないじゃん💦

そして今日もしっかりイタリア仕込みの魔性を炸裂させながら睨んでいる可愛い女の子の元に走って行きました

 

そして歩きながら気づきました

わたしがニコラから得る物は、その心臓を鷲掴みにするほどのまっすぐな可愛さと積極性だと!

「話掛けられて答えることはできるようになったろ、今度は自分から行ってみろ!」

ヤコブさんがそう言ってる気がしました

 

そんなわけで少し実践しました

道端でなにやらしゃがみ込むおじさんを見つけたので、大丈夫ですか?と話し掛けてみました

おじさんはスペインの方らしく、スペイン語で太もも痛くてねぇと笑ってました

大丈夫だから行きなとジェスチャーで言われブエン カミーノでお別れしました

その後足が痛いはずのおじさんに追い越され、その際もスペイン語と日本語で少しお話しました

別れ際にキャンディを貰いました

自分から話かけるなんて、大きな一歩です!

その後も教会に来ていたフランス語のマダムが4枚のクレデンシャルに次々とスタンプを押す様を見たので(セルフスタンプもたまにあります)

「たくさんクレデンシャルをお持ちですね。4枚ですか?」と話し掛けてみました

「4人で歩いてるのよ♪みんな外で休憩してるからわたしが代わりにね」とお友達を紹介してくれました

 

サンチャゴに近づくにつれ、いろんな地点をスタートに選ぶ方が増えると昨日も書きましたが、その分「仲間」意識は少し薄れてきます

挨拶を返してくれない人や、無言で通り過ぎる人は増えました

今日のイラゴ峠はバスツアーでも少し歩く所のようで何台ものバスから降りてくるバス巡礼者がたくさんいました

オシャレで小さなショルダーバッグで颯爽を歩く彼らに挨拶したのですが、返してくれる人はいませんでした

むしろびっくりされてしまいました(笑)

サンジャンに近い頃はみんな「仲間」でみんなで助け合わなきゃね!という空気だったのになぁとここ2、3日感じてます

 

だからこそ、ちょっとした会話が嬉しく思えるんですね、きっと

たくさんのお手本をもらって来たので、これからはわたしも残り僅かとはなりましたが、精一杯話し掛けてみたいなと思っております

 

心配かけたくないと言いつつ、つい油断していらぬことまで報告してしまったことを深く後悔してます

今日もカンカン照りなので寝袋にミントスプレーをかけて天日干ししてみました

これで少しはマシになるかな?

いろいろ考えて対策してみます(南京虫対策です)