一歩のその先に

コミュ症のヘタレアラサーがスペイン、サンチャゴ巡礼に行ってきます! きっと行ける!きっと辿りつける!きっと乗継ぎだって無事にできるはず!

21日目 ウインクの破壊力

昨日泊まったテラディージョスには公営のアルベルゲはなく、私営アルベルゲが2件あるのみです
そのうちの、次の街に比較的近そうなところに泊まったのですが…部屋もバスルームも比較的綺麗で、シャワーを浴びて洗濯をしに向かうとそこには井戸が…
え?洗い場は?とキョロキョロしてると、困った顔をしたおじさんが「ここで洗うんだよ」と教えてくれました…
井戸の隙間の空いた蓋には大きな虫の死骸が乗っており、水はボタンひとつで出てくる仕組みらしいのですが…出てくる水はなんか細かい粒が混じってます…
仕方なくおじさんの真似して洗いました…そして指定されている干し場にはなんでこんなにと思うほどハエがいっぱい…
複雑な想いを抱え部屋に戻りベッドに登ると…体長5ミリくらいのダニがわたしのストールの上を闊歩してます…

助けて…お家に帰りたい…
わたしはこんな生活イヤ…

真っ白な陶器のバスタブに金色の猫足の装飾…世界中の女性の憧れの存在…
風呂好きな国民性の更に日本一風呂好きと言われる県民性を持つわたしが最後にバスタブを使ったのはもうどれくらい前でしょう…猫足のバスタブじゃなくてもいい!普通のでいいから…お風呂に入りたい…
そんなわけでサーグンではホスタルに泊まりました!今回は宿泊施設予約アプリを利用して、ちゃんとバスタブを確認して選びました!
てか、サーグンで1番安いお値段で泊まれるところにバスタブがありました(笑)
小綺麗な(最近はこの単語もレアな存在でした)可愛らしい雰囲気のホスタルで、むしろホテルでいいんじゃない?って感じです
優しい笑顔の素敵なご夫婦が営んでおります
11時チェックイン開始の11時2分にチェックイン!ご主人びっくりしてました(笑)
そして部屋に入るなり、さくっとシャワーを浴びてバスタブにお湯を張りました!
昨日の悪夢を洗い流すように泡風呂を楽しみました

ホスタルのご主人がくれた地図を見ながら街を散策して、その途中でなんとなく気になるタベルナ(食堂)を見つけて、メヌーが10€であることをチェックして、スーパーに向かいます
このスーパーは2時〜6時まで閉まってしまうことはもう覚えていましたので、先にお買い物です

1€で1週間は持つお徳用食パンにも飽きていたら、袋の上からもほんのり甘い香りが漂うロールパンのようなミルクパンを見つけました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
ぶどうのジュースと水も買って先ほどのタベルナに戻ります

スペインの店員さんはとてもラフな雰囲気でお店に立っていらっしゃるので、ぶっちゃけどの方が店員さんで、お客さんかわからんのですが、その辺りにいた1番美しい男性に「オラ♪メヌーが食べたいの」と言うと好きなところに座りなベイビーと素っ気なく示して下っ端のケビンを寄越してくれました(ケビン!メヌー!ケビン!って言ってたのでケビンの名前を知りました)
いつものようにお店の入り口近くのテラス席に座ります

ケビンに英語のメニューをねだると「そんなんないっすよー」と若者風に示します
仕方なくケビンのスペイン語で読み上げるメニューを聞いていましたが、さっぱりわからん!
そんなわけでFirstは「パスタ?」と言ってマカロニのボロネーゼになり、Secondは「ビーフ?」と言ってステーキになりました♪( ´▽`)ここのタベルナはどちらも5種類ずつあることがウリなのですが、わからんので仕方ありません
飲み物は白ワインを頼みました(ビーフ頼んだくせに白ってどうなん?ってツッコミは止めてあげて…精いっぱいなの…)

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可愛い顔して素っ気ない彼がワインとパンを持って来てくれ、ケビンがボロネーゼとステーキを持ってきてくれました
ボリュームもあってとっても美味しかったです!ここは本当に美味しかった!
ケビンがデザートの注文をとりにきてくれて、聞き取れたのがティラミスだったので、ティラミスにしました(笑)
わたしが食べてる間ちらちら入り口に立ってわたしを見ていたロマンスグレーがいました
背はあまり高くないのですが、素敵な柔らかな雰囲気です
デザートはロマンスグレーが持ってきてくれました
お皿を置いた後「グラシアス」とわたしが言うとロマンスグレーはウインクして立ち去りました
そしてちょっぴりパサついたティラミスを食べ終わるとお皿を下げにきてくれて、わたしは精いっぱいの気持ちを伝えたくて、きっと文法的には合ってないんだけど「ムチャス デリシオソ(とっても美味しかったと言いたかった)」と言うと満面の笑みで「センキュー ベリーマッチ」とウインクしていきました
その後お会計の際もウインクしてくれました

あのね
毎日毎日美しい男性を見てるけど、本当にときめいたのはこのロマンスグレーだけだ…
この物腰の柔らかさ…ウインクの破壊力…はぁ…スペイン語が堪能なら口説いていたわ…
わたしは淡い淡いときめきを胸に部屋に戻りました

夜にまたお風呂に入って久しぶりのバスタブを堪能して綺麗なシーツで眠る幸せを貪りましたとさ( ♡ ´罒` ♡ )