2日目 スビリへ ちょっぴり悲しいこと
昨日のアルベルゲはとっても綺麗でほぼ満足なのですが、何分Wi-Fiが遅くて遅くて…
昨日の記事に追記しましたので、よろしければご覧ください
例えば
田舎の中学校に金髪碧眼の子が転校してきたとします
下手なりに必死に日本語で自己紹介と挨拶します
すると生徒達はどうするか
女子はグループ毎に集まって静かに興味と値踏みの視線で見つめ
男子は代表として選ばれた者が話かけ、その答えにクラス中が一喜一憂する
転校生は戸惑いながら馴染もうと必死に歩みよろうとするけど、なぜかみんな薄笑いを浮かべ遠巻きに見てる
今のわたしはこの転校生のようなものです
どんなに世界は丸く近くなったとはいえ、ヨーロッパではまだまだアジア人は珍しく、毛色の違う異星人のような扱いを受けることも珍しくないのかもしれません
今日辺りは他の巡礼者は、友達や仲間、即席の恋人のようなものが出来始め、グループで歩く人が増えています
恐らく始終ひとりで歩くのはわたしくらいかもと思うほど
特にそこは問題ないのですが、即席グループでわたしの横を通り過ぎるときよく聞かれるのが
「Are you from?」
「Are you Korean? Chinese?」
です
最近サンチャゴ巡礼を婚活のひとつとして韓国の女性には人気が高いそうで、他にもグループでサンチャゴ巡礼にくる韓国人が多いそうです
実際アルベルゲにはハングルでの案内もあったりします
中国人も家族で訪れたりするようです
いいえ、日本人ですよ
と答えると「あぁ…なんだ日本人か…」という感じのあからさまながっかり笑顔を見せてくれます
更にフランス語を話す美女と連れ立って歩いていたベトナム人の男性には「あぁ…ジャポネーズ…ちっ」と舌打ちされました(笑)
また、これは昨日からなのですがわたしが「ブエン カミーノ」と挨拶すると爆笑するグループや睨みつけるひともいたりします
今年のサンチャゴ巡礼は特別聖年としてどんな罪も赦してくれる年です
そして巡礼それこそがクリスチャンにとって修行的な意味のあることだと聞いてます
それなのに…
わたしがサンチャゴなら赦したくなくなるな…
サンチャゴ巡礼は人生にとってきっととても意味のあることだと思います
日本人にもテレビの中のこととは思わず、挑戦してほしいです
ただ、国や人種は違えど人間はやはり人間で、自分と異なる者へ時として心ない態度を取ってることに気付かなかったりします
もしかしたらあなたが巡礼するときにもそれを感じるのこともあるかもしれません
でも、ロンドン紳士も言ってました
「チープな心で挑んでもなにも得られない」
あなたが望めばサンチャゴはきっとあなたを支えてくれる
誰もそばにいてくれなくても、きっとサンチャゴが一緒に歩いてくれる
クリスチャンではないけど、ヘタレ過ぎるわたしはそんな風に思います
だってね
どんなに足が短くても
どんなに肌が黄色く醜くても
どんなに英語が下手でも
わたしはあのピレネーを越えた
この足で
この肌で
この英語で
なにも恥じることはない
わたしは巡礼者だ
そして今日はロンセスバージェスから20キロ離れたスビリに辿り着きました
追伸
欧米人は本っ当に足が速くてすいすいと歩いていきます
老若男女問わずですよ!
ねぇ、あなた達の腰にはエンジンでもついてるの?と聞きたくなるくらい
それに比べてわたしは必死に歩いてるのにもちもちよちよち進むから舌打ちもしたくなるのかもしれませんね(笑)